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第45回 幸田の棚田と蝉の声[鹿児島]

第45回 幸田の棚田と蝉の声[鹿児島]

ー Koda, Kagoshima

鹿児島県湧水町の幸田の集落には、いくつもの美しい棚田が広がっている。その集落を抜け、車一台がやっと通れるくらいの林道を奥へ奥へと進んでいくと、杉林の中にとつぜん、際立って美しい「幸田の棚田」があらわれる。午後の遅い時間、夏の強い日差しに稲穂だけが照らされて、まるで水田が浮かんでいるようだった。影になっている石垣は独特の反りをもった形状に積まれていて、古い城郭跡を見ているようでもある。この「武者返し」といわれる反った石垣は、江戸時代中期に積まれたものだそうだ。周囲のていねいに管理された杉林からは、ミンミンゼミやヒグラシの鳴き声が交互に聞こえてきて、この景色をいっそう幻想的なものにしていた。この棚田には標高650mの国見山から直接流れ込む冷たい水が使われており、寒暖の差が大きい気候とあわせて、ねばりと光沢のある美味しいお米が取れるという。そのお米を味わうとともに、田植えや稲刈りの時期にもぜひ訪れてみたいと思った。

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