ホテル・イル・パラッツォ / アルド・ロッシ

- HOTEL IL PALAZZO

赤いトラバーチンと緑の銅版によって構成された、迫力のファサード。

想像の中の建物を
具現化させたような
迫力のファサードを持つ
デザイナーズホテル。

バブル景気に沸く1989年に建ったこのホテルによって、日本のデザイナーズホテルの歴史がスタートした。
中村拓志「日本のデザインホテルにとっては、歴史的な作品ですね。イラン産の赤みのあるトラバーチンを使った迫力のファサードには窓がありません。そうすることで、スケール感がわからなくなるような、不思議な顏を作っています。
アルド・ロッシは、子どもの頃に夢の中で見たような、想像の中の風景を作り出す建築家です。誰しもがどこかで見たような気がするけれども、実際には誰も見たことのない建物。人影のない、ジョルジョ・デ・キリコの絵画のような……。イル・パラッツォも、世界中の人の、想像上のホテルかもしれません」

竣工からちょうど20年目の2009年、客室やロビーなどを含め全面改装された。
中村「機能主義一辺倒だった建築様式に歴史や物語性を取り戻したポストモダンの建築家の、竣工当時の意匠を尊重しています。それでいて現代的に生まれ変わっていて、とてもよい改装になっていると思います。泊まり心地も最高でした」

竣工時のインテリアは内田繁、倉俣史朗、エットーレ・ソットサスらが手がけていた。2009年に全面改装されたが、斬新でデザイン・コンシャスなレストランやロビーのインテリアの精神は今も健在だ。
建物解説

ホテル・イル・パラッツォ

1989年竣工。アルド・ロッシの日本での初作品。あえて開口部を設けていないファサードは、イラン産の赤いトラバーチンの列柱と緑の銅版による庇によって記念碑的な表情が与えられている。周囲の街並みが喧騒の中にあって、圧倒的な存在感を放っている。アルド・ロッシは同じく1989年、北九州市の門司港ホテルも手がけている。

ホテル・イル・パラッツォ

福岡市中央区春吉3-31-1

tel 092-716-3333

www.ilpalazzo.jp


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