企画展|『舟越桂 2010』[前編]

- Contemporary Art Museum Kumamoto, Kumamoto

企画展示室で開催されている『舟越桂 2010』展。1980年代の初期作品や1990年代の山をモチーフにした重厚な胴体の作品、2000年以降に展開した裸体やスフィンクス、そして2010年9月の発表された最新作を展示。さらには1987年から2008年までの30点の版画と、近年のドローイング作品も展示されている。また同時開催の『光の絵画 vol.3 〜祈りの風景〜』では、国立療養所菊池恵楓園絵画クラブの作品を中心に、熊本市島崎の待労院診療所の絵画などを紹介。ハンセン病と戦う入所者の思いを美術表現という側面から見ることができる。

学芸員の坂本顕子さんに解説をうけながら、企画展を巡る鈴木氏。九州ではこれほどの大きな個展で舟越桂の作品が一堂に介するのは初めてだとか。
「舟越桂の父親は、彫刻家の舟越保武です。1989年のサンパウロ・ビエンナーレにでてからかなり評価が高まりましたね。西村画廊の個展などで作品をチェックしてはいましたが、これだけの量を一堂に見れるのは貴重です。彫刻家にとって人物をモチーフにするかどうかはとても重要な問題ですよね。決して人物を手がけない彫刻家も多い。しかし、舟越さんはより自由な表現をされていると思います。大理石を削った目は頭の後側を切り取り、内側から埋め込んでいる。あえて焦点を定まらないような位置に配することで、独特の表情を生み出していますね」


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