企画展|『舟越桂 2010』[後編]

- Contemporary Art Museum Kumamoto, Kumamoto

舟越桂

「森へ行く日」

1984

「初期の舟越さんの作品では、普通の人をモチーフにしていました。実在の人物です。モッズヘアの社長である田村哲也さんもモデルとして登場していましたね。まだ有名になる前には、青山にあるコムデギャルソンのウィンドウで展示されていたこともありました」

舟越桂

「風のある部屋」

1992

「1992年に開催された『ドクメンタⅨ』に出品した作品です。胴体の色は紙ヤスリをかけて滑らかにした所に、白い絵の具を塗り、さらにまたやすりでおとして、薄く解いた油絵の具で肌色を塗って仕上げている。甲冑のように組み合わされたブリキとの対比が面白い作品ですね」

舟越桂

「森に浮くスフィンクス」

2006

古代エジプトや古代ギリシアから言い伝えられている神話に登場する "スフィンクス" を、男と女、動物と人などの相反する要素が含まれた作品。「ゴツゴツとした腕や肩は男性を感じさせますが、ガーターストッキングを履いているかのような足下は非常に女性らしいですね」

舟越桂

「もうひとりのスフィンクス」

2010

ドイツの詩人、ノヴァーリスの『青い花』に登場する少女とスフィンクスの対話にインスピレーションを得た新作。「1980年代にゲイの人々を撮影した写真家・土田ヒロミの写真集『青い花 東京人形』を思い起こさせます。男性の中にも女性性はありますし、女性の中にも男性性がある。そういったトランスジェンダー的ともいえる世界を上手く表現していると思います」

企画展|『光の絵画 vol.3 〜祈りの風景〜』

舟越保武(彫刻)

《ダミアン神父》

舟越桂の父親である彫刻家、舟越保武の作品。石やブロンズでキリスト教の聖人をテーマにした作品を数多く発表していた。本作品は、自身もハンセン病にかかりながら、多くの人々を救ったダミアン神父をモデルにした彫刻作品。

国立療養所菊池恵楓園絵画クラブの入所者による絵画作品

花や風景、療養所での生活などが色彩豊かな表現で描かれている。また、待労院のキリストやマリア像を描いた聖画やハンセン病の元患者を描く画家、木下晋の鉛筆画なども展示されている。

企画展『舟越桂 2010』

会場:熊本市現代美術館 ギャラリー Ⅰ

企画展『光の絵画 vol.3 〜祈りの風景〜』

会場:熊本市現代美術館 ギャラリー Ⅱ

会期:開催中〜 2011年2月13日(日)まで
観覧料:一般1000円、高・大学生500円、小・中学生300円、
熊本市・福岡市・鹿児島市内の小・中学生は無料(要名札)
※観覧料は『舟越桂 2010』展、
『光の絵画 vol.3 〜祈りの風景〜』展の共通料金


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