『コレクション展 パートⅡ』

- KIRISHIMA OPEN-AIR MUSEUM, Kagoshima

霧島アートの森が所蔵する40点のコレクションの中から、26〜7点を年に3回公開するコレクション展。年末年始は帰省と観光客のために、収蔵品の中から代表的な作品を展示。また、春には遠足で来園する子供たちが楽しめるように、色使いがカラフルな作品を前面に展示するなど、幅広い年齢層が楽しめるように毎回展示方法を変えている。

「ニューリンの円」1995

リチャード・ロング

ランド・アートの第一人者として知られるアーティスト。世界各地を旅しながら見つけた石や木材を使い、自然と人間との関わりを、円や直線など極めて簡潔な形で表現している。「2009年、第21回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞されて来日した際にお会いしました。写真部門で受賞された杉本博司さんとのお祝いの会にリチャードが来たんです。カジュアルな鉄板焼きだったのですが、最後に食べ残した焼きそばを丸く形作っていて、何でも丸く収めないと気持ち悪いみたいです(笑)」

「NHK-lite」1998

ジェームズ・タレル

光と空間を用いた作品を制作するアーティスト、ジェームズ・タレル。マグネトロン・シリーズ(真空管シリーズ)と題された作品。テレビモニターの映像=人工的な光を向かい合う壁に反射させ、テレビ画面の形をした開口部からもれる光を見る仕組み。日本の公共放送の番組イメージを暗示している。

「Changing Time with Changing Self No.25 –W」2002

宮島達男

1999年にヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として参加するなど国際的に活躍するアーティスト。「実は今日僕が着ている服は、宮島さんとSOPH.がコ ラボしたシャツなんですよ。熊本市現代美術館の常設作品には発光ダイオードが使われている初期の作品のイメージでしたが、これは鏡の中でカウントする数字が見えるもの。文字が青く光る作品や最近発表した歪んだ鏡のものなどもあります」

「無題」1989

ドナルド・ジャット

ミニマル・アートの先駆者の一人であるドナルド・ジャットは、工業製品のような単純明快で幾何学的な形の立体を作るアーティスト。赤と黄色という2つの現職で構成された美の本質を追究した作品。

「絶滅に向かった種族 2319-2322(部分)」1992

オノ・ヨーコ

「愛と平和」のメッセージを発信し続けているオノ・ヨーコの作品。4体の人類の遺骸が100年後に発掘されたという設定で、世界各地で絶えることのない環境破壊や戦乱への警鐘が込められている。

「ヴァン・ゴッホ スクーター」1997

篠原有司男

2006年、霧島アートの森で個展を開催した篠原有司男。"37歳で自殺した巨匠ゴッホをカリブ海に浮かぶバミューダ島に連れてきたら、一体何を描いただろうか"というテーマで制作された彫刻作品。

「ノーティラス」1997

トニー・クラッグ

プラスチック片のゴミを室内にインスタレーション展示する作品でデビューしたトニー・クラッグ。発砲スチロールを用い、原始的な生命体をイメージして作られた作品。水平方向の断面はすべて完全な円で構成されながら、全体は有機的なフォルムになるように積み重なっている。

「フィジカル・パイ」1992

村上隆

公立美術館で初めて収蔵された、村上隆の作品。丸い形の運動マットを重ね、ボーリング球などを材料にしてパイに見立てている。サポーターが巻かれたキャスター付きの脚は、犬のリードのように繋がれたワイヤーで動かすことができ、日本の教育のはらむ危険性とそこから生まれる大衆文化が持つ凶暴性を表している。「ポリリズム以降〜スーパーフラット以前の作品ですね。今のマンガやアニメのイメージは全くありません。TAMIYAのロゴやランドセルを用いた作品は知られていますが、本作は村上さんの文脈の中でも異質な作品でしょう。日本画出身でありながら、作家として現代美術を志向する葛藤が見える気がします」(*現在の展示では動かすことはできません)

「無題」1999

青木野枝

鉄を素材に「溶断」「溶接」を中心とした技法で空間を演出する作品を発表している青木野枝。厚い鉄板をバーナーで切り離して作った細い線の箱を、空気のように積み重ねている。「青木さんは、2010年に建築家の青木淳さんとともに荻窪の集合住宅の外壁を手がけていますが、その作品は錆で覆ったゴツゴツとした外壁です。本作は繊細できれいに仕上げられており、やわらかいイメージがとても素敵です」

「青色のドーン」1995

ニキ・ド・サンファル

油彩画家、劇作家、映画制作、建築デザインなど幅広いジャンルの制作を手がけていたニキ・ド・サンファル。「ドーン」とは作家本人のひ孫の女の子の名前。女性賛歌を主張していた「ナナ」シリーズのひとつで、ボリュームのある体型やカラフルな色使いが特徴。

霧島アートの森

鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
tel 0995-74-5945

開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)/ 年末年始(12/29~1/2)/ 臨時休園(2月の第3月曜日~第4月曜日)
入場料:一般300円 / 高・大学生200円 / 小・中学生150円 /
幼児 無料
open-air-museum.org


霧島アートの森

鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
tel 0995-74-5945

開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)

休園日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/2)
臨時休園(2月の第3月曜日~第4月曜日)

入場料:一般300円 / 高・大学生200円
小・中学生150円 / 幼児 無料

open-air-museum.org
 

"フクヘン" こと元BRUTUS副編集長、鈴木芳雄が案内する九州のアート ART in KYUSHU 第1回 霧島アートの森[前編]

other features

ページトップへ戻る

Follow us!