ライアン・ガンダー‘You have my word’ 作品紹介

- Dazaifu-city, Fukuoka

As reliable as change|
変化と同じくらい信頼に足るもの
2011

宝物殿内の一室を使ったインスタレーション。小さな窓からは植物が見え、その奥には森が広がっているようにも感じるが、それが現実の森の景色なのか、あるいは時空を超えた古代の森の再現なのかは確認することはできない。展示室にいながらにして、展示の外に閉め出されるような錯覚を覚える作品。

Consequence of evidence|
証拠の帰着点 − それは本当にあったんだよ −
2011

ガラスケースが破壊され、窃盗犯が展示ケース内の宝物を盗んだように見えるインスタレーション。1974年に天満宮から盗まれ、いまだ戻らない刀をめぐるお話をテーマに制作された。ガンダーがしばしば用いる“不在により、その存在を強調する”という手法を体感することができる。

The 'thinking' art enthusiast's national treasure|
「考える」熱烈な美術愛好者のための国宝
2011

「太宰府天満宮独自の新しい記念日を作ろう」というガンダーの呼びかけにより展開されたプロジェクト。記念日は3月16日、「NEW NEW DAY」と定められた。記念日に合わせてガンダーが描いたキャラクター「ARATAちゃん」の制作や、記念日を告知するポスターのコンペティションも開催され、地元のデザイン専門学校生の作品が展示されている。

You have my word|
あなたに誓おう 2011

You have my word展「The 'thinking' art enthusiast's national treasure」の太宰府天満宮でのリサーチをする中で、ガンダーから発せられた質問の一部を「神道クエスチョン」としてまとめた作品。異文化に育ったガンダーならではの視点で、見えないモノを信じることや日本人の精神的な核を探ろうとしている。

Everything is learned, VI|
すべてわかった VI 2011

菖蒲池淵の梅林の中にある岩は、ロダンの彫刻「考える人」が立ち去った後を想像することからスタートした作品。よくみるとうっすらと痕跡が残されており、岩が摩耗するほどの長い間、思考にふけっていたことを暗示している。

*本作品は恒久展示され、展覧会期以降も見ることが出来る。

Metaverse | 並行宇宙 2010

実在する人物の架空の功績を記念碑として作り、その石柱が残骸となって朽ち果てている様子を展示したインスタレーション。本作品の主人公である第4代イガートン男爵は実在の人物であるが、ガンダーによって新種の極楽鳥の発見者という「架空の伝説」を新たに付け加えた。伝説をめぐる不思議なメカニズムと、見る者の想像力を視覚化した作品。

Really shiny stuff that doesn't mean anything|本当にキラキラするけれど何の意味もないもの 2011

普段は御神輿が収められている「浮殿」に展示された、磁石に吸い寄せられるように集められた金属片の球体。ビッグバンのような宇宙的イメージを連想させ、見る者にスケールに対する意識の拡張を感じさせる。しかし、磁力に象徴されるエネルギーは、実際に目で見ることは出来ない。

※本作品には大量の磁石が使われ、強い磁気を発しています。ペースメーカーをご使用の方の近距離での鑑賞には、十分ご注意下さい。

Like the air that we breath |
この空気のように 2011

太宰府天満宮に併設された幼稚園の園児75名とともに、4回のワークショップを経て作られた作品。幼稚園児たちはガンダーの指示に従い、「大切な人にあげる大切なもの」をタイムカプセルに納めるべく持ち寄った。タイムカプセルの目印となる柱には、園児たちが選んだ「大切なもの」をピクトグラムで表現。記号化されたイメージの「大切なもの」は、暗号めいた記号としてのみ存在している。

*本作品は恒久展示され、展覧会期以降も見ることが出来る。

© Ryan Gander Courtesy of Dazaifu Tenmangu Shrine & TARO NASU

これまでの太宰府天満宮アートプログラム

vol.1 日比野克彦「描く書く然々」 写真:上段

2006年4月29日~7月9日

字が絵のように振る舞い、混然一体となる日比野克彦の作品。
「描く書く」、「然々」で表される日比野の世界観を、大学時代から現在に至るまでの作品で振り返った展覧会。

vol.2 長谷川純「Years Ago-幾年前-」

2006年11月3日~12月17日

長期にわたるレジデンスの間長谷川純が目にした、樹齢1500年を超す樟の森、満開の6000本の梅、
緋袴姿の巫女、神馬、平安期の宮廷行事を再現した「曲水の宴」などをテーマにした新作8点を制作。

vol.3 春木麻衣子「伍」

2007年3月3日~5月6日 

太宰府天満宮をモチーフとして新作を撮り下ろした春木麻衣子の展覧会。
人、森、火、山、本殿と向き合った際に春木が感じた『間』を、写真と植物によるインスタレーションで表現した。

vol.4 小沢剛「ホワイトアウト-太宰府-」 写真:下段、左は観世音寺宝蔵での1日限りのインスタレーション

2008年4月12日~5月25日 

視界全体が真っ白となって天地の見分けがつかなくなり、視界の感覚が失われる現象=ホワイトアウトをテーマにした、小沢剛。
太宰府天満宮に伝わる宝物群を、雲海・雪景色・彼岸をイメージさせる白で覆い尽くした。

vol.5 高松次郎|鷹野隆大「"写真の写真" と写真」

2009年2月15日~3月15日

故高松次郎唯一の写真作品「写真の写真」と、鷹野隆大が太宰府天満宮本殿・境内に高松次郎作品を設置し撮影した写真で構成した展覧会。写真を通し、異なる時間を生きている作家の表現を見ることができた。

太宰府天満宮アートプログラム vol.6
ライアン・ガンダー展 'You have my word'

会期:2011年2月11日(金・祝)~4月10日(日)
会場:太宰府天満宮宝物殿 企画展示室 および 境内
福岡県太宰府市宰府4-7-1
tel 092-922-8225(代表)
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日、3月21日(月・祝)は開館
観覧料:一般300円、高大生200円、小中生100円
www.dazaifutenmangu.or.jp/ryangander/



太宰府天満宮

福岡県太宰府市宰府4-7-1号
tel 092-922-8225[代表]

福岡空港からタクシーで約30分
西鉄 天神大牟田線二日市駅下車
西鉄 太宰府線へ乗り換え、太宰府駅下車、徒歩5分
九州縦貫自動車道・太宰府ICから車で約15分

www.dazaifutenmangu.or.jp

九州国立博物館

福岡県太宰府市石坂4-7-2
tel 092-918-2807[代表]

開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般420円、大学生130円

www.kyuhaku.jp

"フクヘン" こと元BRUTUS副編集長、鈴木芳雄が案内する九州のアート ART in KYUSHU

第一回 霧島アートの森[前編]

第ニ回 熊本市現代美術館

第三回 霧島アートの森[後編]

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