文化交流展示室

- Dazaifu-city, Fukuoka

「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」をモットーに、日本とアジア諸国との文化交流の歴史に焦点をあてた展示を行なう「文化交流展示室」。時代別の5大テーマに分けて、常に展示替えをしているため、来館する度に新しい文化財を見ることができる。

1.縄文人、海へ

日本列島に住む人々が、ナウマンゾウなどの動物を追いかけていた寒冷な時代から、温暖化によって狩猟やドングリ採集などをするために海や森に進出し、土器や複雑な精神文化を生み出すにいたるまでの壮大な人類の歩みを展示。精巧に作られた旧石器や、不思議な文様で彩られた縄文土器がずらりと並ぶ。

2.稲づくりから国づくり

水田稲作が開始された弥生時代における、金属器の生産や副葬品を展示。続いて、古墳時代になると渡来人による大革新が生じ、乗馬の道具やきらびやかな装飾品が作られた。古墳の外周に並べられた埴輪や石人を展示し、古墳のまつりを再現している。

3.遣唐使の時代

シルクロードの窓口となった遠の朝廷「大宰府」と遣唐使に焦点を当て、国際色豊かな文物や仏教彫刻を紹介。中国・ベトナム・インドネシアの祭りで奏でられた青銅楽器を再現し、実際に触り音を出すことが出来る。また遣唐使の積荷模型を現代に復元し、品物を手に取ることができるコーナーもあり。

4.アジアの海は日々これ交易

博多と琉球で交流があった、中国の新しい知識や工芸品などを展示。また、北部九州の海に残る、モンゴルとの2度の激しい戦争の爪痕も見ることが出来る。アジアで広く展開する陶磁器と漆器の展示室では、日本・朝鮮・中国・琉球などのテーマで数ヶ月ごとに展示替えしている。

5.丸くなった地球近づく西洋

鉄砲やキリスト教の伝来と、長崎で展開した中国・オランダとの貿易を紹介。そして、自由な貿易を求めた黒船の来航によって、新時代の幕開けを迎えた日本文化について学ぶことが出来る。また江戸文化の展示室では、陶磁器と絵画を展示。

シアター4000

現行ハイビジョンの16倍に当たる、超高精細の映像を上映するスーパーハイビジョンシアター。350インチの大画面から生み出される、臨場感あふれる世界初の映像を体験できる。


収蔵品ギャラリー『国宝・重要文化財』一部紹介

【国宝】栄花物語:美術 鎌倉時代・13世紀
(藤森武氏撮影)

平安時代から、約200年間におよぶ宮廷の歴史を仮名文を用いて記した、日本で最初の歴史物語。最古写本としては、唯一の国宝に指定されている。

【重文】宋版圜悟心要:美術 中国 南宋時代・13世紀(山﨑信一氏撮影)

『碧巌録(へきがんろく)』の著者として著名な中国北宋の臨済僧、圜悟克勤(えんごこくごん)の教えを、弟子の子文(しぶん)が編集したもの。刷りも良く、鎌倉時代の訓点や室町時代の禅僧の書き込みなどもある。

【重文】石造浮彫三尊仏龕:
美術 中国 唐時代・8世紀
(岡紀久夫氏撮影)

中国・西安の宝慶寺仏殿内壁を飾っていた石造仏龕のうちのひとつ、倚像を中尊とする三尊仏龕。龕内には台座に腰掛ける如来像と、その両脇に立つ菩薩像を半肉彫りし、龕下に願文を陰刻している。唐時代の仏教彫刻を代表する遺品のひとつ。

【重文】銅造弥勒仏立像:美術 中国 北魏時代・443年(藤森武氏撮影)

中国・北魏時代の太平真君4(443)年に造られた大型の金銅仏。微笑みを浮かべた表情や複数の稜線で表される着衣の衣文などはこの時代の金銅仏の特徴。一方、頭髪の渦巻きやたくましい肉体の起伏など、西方からの影響もみられる。

【重文】木造観音菩薩立像:美術 平安時代・9世紀(山﨑信一氏撮影)

カヤの一材から丸彫りされた立像。肩が張った、豊かな量感表現や優れた刀法は平安初期彫刻の優れた特色である。本来は十一面観音像であったと言われており、平安初期の完成様式を示す優れた彫刻。

【重文】緑釉四足壷:
工芸 平安時代・9世紀
(藤森武氏撮影)

平安時代の緑釉陶器の一つであり、奈良時代の多彩釉から単彩陶に変化する、陶磁史上9世紀の典型的な作品。須恵器・金属器には珍しい四足壺といわれ、和様化が進んだ優品である。


トピック展示

日本の建築をめぐって

1月21日(金)〜4月3日(日)終了
文化交流展示室 関連第11室

奈良時代から江戸時代までの名建築、東大寺転害門、明王寺五重塔などの模型を展示。実物そのまま、内部構造までリアルに再現されている。また、浄瑠璃寺、富貴寺、法界寺などの寺院壁画の現状模写や、色鮮やかな社寺室内装飾の復元彩色模様も必見。


あじっぱ

「アジアのはらっぱ」という意味の造語「あじっぱ」と名付けられた、子ども向けの体験コーナー。アジアやヨーロッパ諸国の衣装や生活雑貨、おもちゃなどがずらりと並び、手にとって触れることができる。
利用時間:9:30~17:00 観覧料:無料


九州国立博物館

福岡県太宰府市石坂4-7-2
tel 050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般420円、大学生130円

www.kyuhaku.jp

黄檗大本山萬福寺開創350年記念
九州国立博物館開館5周年記念特別展
黄檗-OBAKU
京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風

会期:2011年3月15日(火)〜5月22日(日)
会場:九州国立博物館 3階 特別展示室
福岡県太宰府市宰府4-7-1
tel 050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日 、3月21日(月・祝)は開館、
翌22日(火)は休館。5月2日(月)は開館
観覧料:一般1300円、高大生1000円、小中生600円

www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s23.html

九州新幹線全線開業記念
トピック展示 アジア友好日本古美術展
「日本とタイ―ふたつの国の巧と美」

本展は日タイ共同で企画され、両国の文化財が一堂に会する初めての展覧会。先史時代の稲作文化と祈りの形、仏教美術、文化交流によって作りだされた美術品を展示する。

会期:2011年4月12日(火)~6月5日(日)
会場:九州国立博物館4階 文化交流展示室 関連第9・10・11室
福岡県太宰府市宰府4-7-1


太宰府天満宮

福岡県太宰府市宰府4-7-1号
tel 092-922-8225[代表]

福岡空港からタクシーで約30分
西鉄 天神大牟田線二日市駅下車
西鉄 太宰府線へ乗り換え、太宰府駅下車、徒歩5分
九州縦貫自動車道・太宰府ICから車で約15分

www.dazaifutenmangu.or.jp

九州国立博物館

福岡県太宰府市石坂4-7-2
tel 092-918-2807[代表]

開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般420円、大学生130円

www.kyuhaku.jp

"フクヘン" こと元BRUTUS副編集長、鈴木芳雄が案内する九州のアート ART in KYUSHU

第一回 霧島アートの森[前編]

第ニ回 熊本市現代美術館

第三回 霧島アートの森[後編]

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