門司港ホテル

- Kitakyushu-city, Fukuoka

関門海峡まですぐのレトロ・タウン「門司港」。
デザイナーが終結してつくりあげたホテルの価値とはーー

上:ホテルから見た街の様子。 下左:港付近、レトロ地区の散策。 下右:レトロな駅舎「JR門司駅」

平成23年は街を挙げて
「大正浪漫100年祭」を祝う

大正浪漫を想わせる建築物が点在する「門司港ホテル」の周辺 ‘門司港レトロ’ 地区。
かつて、明治22年に開港した門司港は大正時代に国際港として大きく繁栄。紅い煉瓦造りの建物、大正ガラスに覆われた古くも美しい造形窓を持つ家々、瀟洒な姿を残す洋館、フランスから来たという味わい深い駅舎やハイカラなカフェなど、この街には、当時を偲ばせる歴史香が隠されている。

『門司港ホテル』はその街のほとんどが見渡せる場所、港に面した好立地に建てられた。ホテル周辺は‘門司港レトロ’地区として、大正時代の面影をそのままに残すよう繊細に整備され、散策を楽しむにも絶好の場所となっている。JR門司港駅(1914年築、国の御需要文化財)の駅舎は九州最古の木造駅舎、その目の前にある旧三井倶楽部(1921年築、国の重要文化財)、旧門司税関(1912年築)、国際友好図書館(1995年築、友好都市である中国大連の歴史的建造物複製)など味わい深い建物は、ひときわ異彩を放つモダン建築の「門司港ホテル」を囲むように点在している。

「門司港ホテル」の創業は1998年3月22日。関門海峡に向かい船出するような‘箱船’をイメージさせる建物の外観は、世界的な活躍を成したイタリア建築界の巨匠、アルド・ロッシ氏の作品であり、その建築設計案を基軸として、インテリアデザインを担当したのが幅広い活躍を見せる内田繁氏である。ロッシ氏は1997年9月、当時66才の時に、イタリアの高級別荘地、マッジョーレ湖付近で自動車事故により、このホテルの完成を見ることなく世を去った。彼の遺作となったこのホテルは、海峡に向かって静かに佇み、しかし力強く、いつの日も変わらぬ姿で多くのゲストを迎え癒している。

街と共に生きるホテルの存在

ホテルの表玄関を飾るファサードは、、紅色とゴールドが使われ重厚感が漂う。メインエントランスから中に一歩足を踏み入れると、幅の広い階段がある。3層が吹き抜けという圧倒されそうな高い天井の空間に、その階段は2階まで続いている。「この階段こそ、日常から非日常の世界へと誘われる階段だ」と人は言う。上り詰めると、そこが ‘十字路’ と呼ばれるホテルの中心部分。正面には神社の鳥居を模した「門」が造られレストランへと続く。左へ進めばチェックイン・アウトのレセプションへと続いている。美しい白黒格子の石の床は‘ジェノバの床’と呼ばれ、さらにレセプションやバーに置かれた革製の椅子は門司港の「M」を造形。アートな感性の中にも、内装には木がふんだんに使われ温もりを感じさせる。

客室は4タイプ。和室3室も含め、全134室揃う。それぞれに色遣いが異なる部屋は、ブルー、ブラウン、グリーン、ナチュラルに纏められている。印象的なのは窓枠である。スィートルームの円い窓、ダブルやツインの木枠の窓や日除け用のフレンチ窓は、懐かしさと共に斬新な印象さえ受ける。

レストランでは地産地消をモットーに、九州各地からの豊富な素材を使った創作料理が提供されている。ガラス張りのオープンキッチンを中央に、その両サイドに並ぶ景色のいいテーブル席で、新鮮な海の幸や旬の野菜を使ったオリジナル料理を食する喜びは、旅をするに大きな目的となろう。ディナーの後、部屋に戻る前に、夜景の美しいバーに赴き少しばかり大人の時間を過ごすのもいい。カウンター席からは、旅の情緒たっぷりにロマンチックな門司港の灯りが見渡せる。

上:シンプルでクリーンなしつらえの室内。
中左:スイートルーム。 中右:市松模様の床が特徴的なロビー。 下:“レトロハイボール” が名物という「ダイニングバー テンポ」


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