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長尾智子が訪ねる 九州の器 温故知新 第一回 薩摩焼[鹿児島]

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有田焼、唐津焼、小鹿田焼、薩摩焼……、九州にはいたるところに、土地の風土に根ざした焼き物が存在する。ある窯は民陶として受け継がれ、またある窯は偉大な陶芸家を輩出しながら、それぞれに豊かな個性を確立していった。しかしながら、いずれの窯も、起源をたどれば、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に連れられてきた陶工たちが、着船した土地で祖国をしのびながら焼いた陶器が、やがて国焼(くにやき)として根づいていったことに行き着く。
2008年より仕事として九州の焼き物に携わり、生来の器好きという視点をさらに深めていった長尾智子さん。各地の窯元を訪ね、遠い先祖である陶工たちから受け継がれた伝統的な器の中に本質を伝える美を見出し、同時に、現代の暮らしの中に生かす提案をする。そんな九州の器の“古きを温めて新しきを知る”温故知新の旅を紹介しよう。

Photography:Tetsuya Toyoda
Edit & Text:Hiroko Komatsu

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長尾 智子 tomoko nagao

ながお・ともこ●フードコーディネーター。素材の持つ力をシンプルに引き出し、ダイレクトに心に響く料理を創り出すことには定評がある。同時に、料理そのものだけでなく、盛りつける器から、器を置く空間、つまり暮らしぶりそのものが、独特の美意識に貫かれた世界観にはファンが多い。2008年より、福岡県の小石原焼の新ブランド「小石原ポタリー」のプロデュースを始め、食と暮らしへの関わりを一層深めていく。その仕事の範疇は、料理本や雑誌連載の執筆から、商品開発やメーカーのコンサルタントまで、多岐にわたる。「ベジダイアリー」(文化出版局)「あさ・ひる・ばん・茶」(文化出版局)、「お鍋ひとつでできること」(エイ出版社)など著書多数。
www.vegemania.com

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