伊藤直樹と湯本優が大分・熊本を疾走! 九州自転車の旅 1日目 別府〜由布院編

出発前からアクシデント続出!

Day 1. from Beppu to Yufuin

いま、家を出た。フライトに間に合わないかもしれない——。出発当日の朝、羽田空港で待つ取材班の携帯に、伊藤から連絡が入る。どうやら自転車の準備に手間取ったらしい。いきなりの波乱含みの展開に焦る取材班。苦笑いする湯本。自転車が収まる輪行バッグを引きずりながら猛ダッシュする伊藤が姿を見せたのは、フライト時刻の20分前。間に合った! 大慌てで輪行バッグを航空会社のカウンターに預け、なんとか保安検査場を通過することができた。空港係員によると、自転車は保安検査に時間がかかるので、30分前にはチェックインを済ませて欲しいとのこと。伊藤さん、以後気をつけましょう。

羽田を発った飛行機は定刻通り大分空港に到着。伊藤と湯本は輪行バッグをレンタカーに積み込み、今回の旅のスタート地点である「別府」を目指す。1日目のノルマは、別府から由布院まで、約20kmの道のりだ。距離はそれほどでもないが、山道のためアップダウンが激しく、標高差は最大で約800mもある。「とはいえ、それくらいの距離なら、いま出れば昼過ぎには着いちゃいますよ。着いたら昼ごはんを食べて、温泉でもつかってのんびりしましょうか」と湯本。それに対して伊藤も「温泉、いいですね! せっかく九州まで来たわけだし、取材はさっさと済ませて、のんびりしましょうよ」と大いに賛同。このときのふたりはまだ、後に企画が崩壊してしまうほどの大トラブルが待ち受けていることなど知る由もなかった……。

大分空港を出発して約30分後、午前11時過ぎに別府市内に到着。適当なところにクルマを停め、伊藤と湯本は輪行バッグをトランクから出し、自転車を組み立て始める。

飛行機での移動を伴う自転車旅行には欠かせない輪行バッグ。伊藤(右)、湯本(左)ともに、イタリアのブランドSCICON(シーコン)の「エアロコンフォート」というモデルを愛用。分厚いクッションが自転車をしっかり保護してくれるうえ、キャスター付きで運びやすい。
 

今回が2度目の輪行という伊藤は、自転車の組み立てに手間取る。湯本のヘルプを受けながら、30分ほどかかってようやく完成。一方の湯本は手馴れたもの。「僕はこれを年中やっていますから。慣れれば5分もかかりませんよ」

さあ、準備が整ったということで、最初の目的地である由布院を目指して、いざ出発!
バキッ! ……ん? 伊藤の自転車から鈍い音が聞こえる。嫌な予感。湯本が自分の自転車を降りて慌てて見に行くと、なんと後輪のスポークが折れてしまっているではないか!

 
愛車にまたがり、走り始めようとする伊藤。しかしひと漕ぎ目でバキッという鈍い音が……
なんと、後輪のスポークスが1本折れている!

「うわ、これはまずいですね。この状態では走れませんし、スポークの破損はこの場では修理できないです」。湯本の指摘に青ざめる取材班。まだ1ミリも走っていないのに、早くもこの企画はジ・エンドか!?
いや、あきらめるのはまだ早い。「ホイールを交換すれば、なんとかなります。別府界隈でホイールが売っている自転車屋を、急いで探しましょう!」。湯本の指示のもと、iPhoneやiPadを駆使して近所の自転車屋を探し出し、片っ端から電話をかける。しかし、いわゆる街の自転車屋さんには、競技用の自転車のホイールなど置いていない。20軒ほど電話をかけたところでようやく、品揃えが充実していそうなロードバイク専門店を発見。さっそく急行し、新品のホイールを調達。なんとか事無きを得たのであった。

 

代わりのホイールを調達して、ほっと一安心。小倉街道から別府湾越しに別府の街を望む。小倉街道は自転車道が整備されており、気持ち良くサイクリングが楽しめる。

今回の旅では伊藤、湯本ともにトライアスロン用の自転車を使用。右のサーヴェロ「P3」(後輪は現地で交換)が伊藤、左のスコット「プラズマ」が湯本の愛車。
 

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