洋室「麓」の寝室。
梁の見える白天井や小窓などは南ドイツの雰囲気。

亀の井別荘

- Yufu-city, Oita

良質なお湯と贅沢な宿

上:洋室「麓」のリビングスペース。品格のある家具、調度品はシンプルモダン。
中:洋室も和室も全室に設置されている温泉の内風呂。到着時、夕食前、朝風呂と好きな時に温泉が楽しめる。豊富な湯量は由布岳の恵み。ここ「麓」は、温泉を生む由布岳が望め、由布岳に最も近い部屋ということで部屋名の由来となった。
下:洋室「麓」のリビングに隣接したバーコーナー。この設えのお陰で客室内には余裕の空間が生まれている。

部屋ごとに違う趣を楽しむ

「亀の井別荘」の母屋である本館2階を占めるのは6つの洋室だ。それぞれにどこか懐かしい大正ロマンの薫りと、丁寧に造られた家具調度品がそろう部屋は、設えこそ少しずつ違うが、どこも落ち着きのある気品に満ちている。室内で静かに過ごしていると、都会の雑踏を思い出すこともなく、まるで知人の別荘に招かれた賓客のように優雅な気分になる。
「亀の井別荘」は、まさにこうして客人たちの別荘として、創業以来、ドイツの温泉保養型リゾートのような長期滞在を念頭においてきた。高級旅館と言えば、一般的には和室が主役であるように、「亀の井別荘」にはこだわりの和室がそろう。全和室15室の贅沢な和室は、“離れ”として本館から通路を渡って行く。3万㎡もの緑豊かな庭園内に点在し、どの部屋からも四季を感じる庭が見える。和室にたたずんでいると、日本伝統家屋の粋や、職人技の美学を再認識させられる。
リニューアルで少しずつ手が加わった離れは、純和室のほか、和洋折衷の現代的な和室が造られている。中でも「百番館」と呼ぶ最大の部屋は、昔の庄屋邸を改築したもので、入り口の土間も広く、天井も高い。寝室となる和室の他にツインベッドの置かれた部屋、フローリングの居間があり、「百番館」は和洋折衷のスィートルーム仕様と言えそうだ。さらに和洋室ともに、すべての客室に天然掛け流し温泉の内風呂が設置され、いつでも好きなときに温泉を楽しめる。

上左:家の表札のようにりっぱな標識がかけられた離れの和室「百番館」入り口。居間を含めて4つの部屋(8畳+6畳+8畳〈ツインベッド〉)からなり、リビングはフローリングで10畳サイズ。最大7名までの滞在が可能な1棟建て。
上右:これがリビングルーム。まるで自宅のように寛げる空間で、艶やかな色がアクセントとなるモダンな印象。
下左:庭園を眺める和室。
下右:寝室としてベッドのかれた8畳間。2011年からベッドを設置。
 
上:談話室内の吹き抜けの部屋。談話室とはいえ、様々なジャンルの本がぎっしりと並ぶ書斎のよう。天井に近い窓からは明かりが差し込み、天井の高さも加わって開放感がある。
中:談話室の奥の部屋。ここはお茶を飲みながら時間を過ごせる寛ぎの場所。設えはヨーロッパの邸宅を思わせる。
下:大きな煉瓦造りの暖炉が印象的。実際に火が入れば部屋は一気に暖まる。
 
上:朝の「天井棧敷」内部。外観で見るよりも中はずっと広い。絶品と評判の深煎りコーヒーや、由布岳をイメージしたクリームチーズのデザート「モン・ユフ」などが根強い人気。季節が良くなると、オープン前から待ち人で行列ができる。
中:数々並んだ懐かしのLPレコードジャケット。
下:夕暮れが迫る「天井棧敷」。まもなくこの空間はバー「山猫」に姿を変える。

1日中でも
過ごしていたい空間

敷地内に点在する幾つかの施設の中で、宿泊者に限られたスペースが「談話室」だ。泊まる者だけのとっておきのプライベート空間は、煉瓦造りの洋館。二間続きの部屋の吹き抜け部分には、本棚が天井近くまで設置され、室内にはアンティークの蓄音機や貴重な調度品がずらりと飾られている。奥の部屋には大きな暖炉があり、本を読み、音楽を聴きながらティータイムを過ごしていると、時の経つのをすっかり忘れてしまう。
ガラス窓は天井に近い位置に造られ、四方から明るい陽射しが差し込んでくる。上方に窓が造られたのには訳があり、好天ならば、外側のこの一面ガラスに由布岳が映り込むのだ。ガラス絵のようにくっきりと映るよう、計算され尽くして出来上がった窓である。幸運にも、その日、青空とともに美しい由布岳が窓に映り込むのを見ることができた。あまりの美しさにしばし足を止め、言葉を失っていた。
一方、外部から訪れる人にも開放されているのが、食事処「湯ノ岳庵」、売店「鍵屋」、バー「山猫」と喫茶「天井棧敷」である。いずれの場所にも観光客が多く訪れ、毎日、開店時から賑わっている。
金鱗湖の湖畔に位置する「湯ノ岳庵」では、地元農家との契約栽培による食材が提供され、他にも山菜、鮮魚、肉料理まで地産地消にこだわるメニューが並ぶ。高い人気を誇るのは、九州産の特選黒毛和牛ステーキだ。また、香りも甘みも特別な炙り椎茸も、由布院野菜サラダの新鮮さも忘れがたい。
売店「鍵屋」の2階を占めるのは「天井棧敷」とバー「山猫」。特に「天井棧敷」は席を確保するのが難しいが、ここでは、深煎りのコーヒーや紅茶、新鮮なジュースとともに音楽も、本も楽しめる。この趣のある建物は、江戸末期の造り酒屋の屋根裏部屋を喫茶室とバーに改造したものという。夕闇が迫れば、「天井棧敷」にはムーディーなライトが灯され、様子が一変する。19時から深夜0時まで、喫茶はバー「山猫」へと変身する。

 

亀の井別荘

大分県由布市湯布院町川上2633-1

tel 0977-84-3166

部屋数:21室

料金:(1室2名利用1名1泊料金/スタンダードプラン)洋室35,000円、離れ和室40,000円~、離れ和洋室43,000円~

施設:食事処「湯ノ岳庵」、バー「山猫」、喫茶「天井桟敷」、売店「鍵屋」、大浴場、露天風呂、談話室「洋室蛍火園」、ロビーラウンジ

アクセス:JR由布院駅よりタクシーで7分、徒歩25分

www.kamenoi-bessou.jp

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